桧崎 晶子(税理士)
設立主旨
私たちはこれまで厚生労働省の第3次対がん総合戦略研究事業の一つである、「がん罹患・死亡動向の実態把握の研究」(祖父江班)で、それまで独自のがん登録を行ってきた各県の地域がん登録を標準化し、各県で登録されたがん情報の精度を向上させ真に比較検討できるような体制づくりを行ってきました。
その中で大きなものは届出票の標準化、それを処理する標準化されたがん登録システム(以下標準DBS)の構築でした。
結果として、47都道府県中44都道府県が標準DBSを使用することになりましたが、全国がん登録が2016年から始まったことにより、標準DBSの開発・保守を取りやめることとなりました。
しかしながら、標準DBSの開発・保守により培ってきた私たちの技術力は主とする疫学調査データ処理システム構築並びに資料の調査・解析およびがん対策への提言作成だけではなく、これらの資料の電子化、データベース化するアーカイブズ領域においても求められており、現在では、東京電力福島原子力発電所での事故の際に働かれた緊急作業者の疫学調査システムの構築、運用、調査・解析、原爆被災資料等のデジタルデータベースの作成に取り組むようになりました。
そのため、法人名を「がん統計センター」から「CDAA」に変更致しましました。